天文館にある老舗デパート、山形屋。その１号館７階にあるファミリーレストランでは、昭和33年誕生と謳われる「焼きそば」が絶大な人気を誇っている。焼きそばと言ってもいわゆる「かた焼きそば」なのだが、味とボリュームと安さの三拍子揃った逸品で、長年鹿児島市民に愛されてきた。 皿の直径は36cmくらいだろうか。ボリュームが半端ない。やや太目の中華麺を揚げ、そこに野菜や肉、イカなどを炒めて和えたあんかけがたーっぷり掛けられている。しいたけは干したのを戻したものか、噛み応えがある。ポリポリした揚げ麺があんかけの旨味を吸い込み、噛みしめるとジワリと味わいが染み出てくる。この麺の太さが食味の秘訣なのだろうか。これは癖になる味だ。 「焼きそば」という名前ではあるが、場所柄もサービスの質もＢ級感があまりない。ハレの日に食べる焼きそばと言った所だろうか。軽くおめかしして来るのが似合いそうなレストランだった。 2014年3月21日ブログより引用、是非ブログもご覧ください。 yakitan.info/archives/yamakata...

日田やきそばは昭和32年創業の焼きそば専門店、想夫恋が考案した焼きそばだ。想夫恋は九州北部を中心にチェーン展開して各地で好評を博しいる。焼きそば専門店とは思えない駐車場の広さだ。さすが有名なだけある。店内も広い。 カウンターに腰掛けてメニューを確認。焼きそば以外にラーメンや餃子、果てはデザート類も充実している。家族連れでもこれなら満足できそうだ。 私が注文したのは大盛り焼そばと生卵。麺はやや太めでソースはちょい辛口。食べあきない味付けである。具はモヤシ、青ネギ、細く切った豚肉。食感を考えて麺とモヤシの太さを揃えるなど研究されつくした焼きそばである。熱々の鉄板でカリカリに焼かれた麺が香ばしくて実に美味しい。ソース焼きそばとしてはやや価格は高い気もするが、十二分に満足できる味だった。 2016年7月8日ブログより引用、是非ブログもご覧ください。 yakitan.info/archives/sofuren

客席はカウンターが5席。外に風除けのビニールシートに覆われたテーブルが2つ。元屋台だけあって、今の店舗も屋台然とした雰囲気だ。 今回注文した焼きラーメンは、メニューには「ケンゾー人気No.1」と謳われている。ちなみに「No.2」はもつラーメンだ。 熱々の鉄板には濛々と湯気を立たせた焼きラーメンが盛られている。ラーメン用の細麺を炒め、豚骨スープとソースで味付け。仕上げにベビースターと生卵を散らしてある。 具は豚肉、キャベツ、ニラ、モヤシ。焦げたソースと豚骨スープの風味が細麺によーく馴染んでいる。卵を絡めて半熟気味になったのも美味い。スルスルといくらでも食べられそうだ。パリパリの焦げも煎餅のようで香ばしく、カリっとクリスピーなベビースターの食感も楽しい。 屋台時代から人気の焼きラーメンは、つまみにも締めにもピッタリの品だった。常連さんと店員さんの親密さを感じさせる、和気あいあいとした雰囲気も印象的だ。博多を訪れたらまた寄りたいな。 2020年1月8日ブログより引用、是非ブログもご覧ください。 yakitan.info/archives/kenzo-ca...

ラーメンと焼きそばの融合した形態として「焼きラーメン」なる品もある。博多・天神辺りのラーメン屋台では定番のメニューだ。その元祖の店、小金ちゃんを訪れた。 屋台とは思えない品数には驚かされる。おでん・焼き鳥はもとより、どて焼き、焼き魚、ラーメン、焼き飯、果ては牛ステーキまである。 焼きラーメンを注文。私以外も含めて入って来たほぼ全ての客が焼きラーメンを注文していた。 店主が「熱かばい」と注意しながらステンレスの皿を手渡してくれた。麺はもちろんとんこつラーメン用の極細麺。スープやソースの水分も吸っているためか、かなり柔らかい。味付けはソースの風味が前面に出ているが、とんこつスープとどて煮の汁のお陰で、かなりコクがある。肉はミンチ以上、細切れ未満の微妙な大きさ。麺に程よく絡む上、噛み応えもあって良いアクセントになってる。 2018年10月26日ブログより引用、是非ブログもご覧ください。 yakitan.info/archives/kokincha...

長野県では、北部を中心に、あんかけ焼きそばが「焼きそば」として浸透している。県下のあちこちに個性的なあんかけ焼きそばの店がある。中でも長野市のいむらやは創業50年の歴史を誇る老舗。 今回は焼きそば一つを注文。麺と具がこんもりと山になって、餡も皿から溢れんばかりだ。これで並盛なのか。 麺は珍しい白色で、細目の平打ち、ストレートの揚げ麺。程よいトロミのついた餡はキャベツに筍、シイタケ、きくらげがクタクタに煮込まれている。トッピングにチャーシュー、錦糸卵、さやえんどう。 まず出された状態のまま食べてみたが、餡がかなり甘い。食べ続けるうちにくどく感じてくる。そこで登場するのが卓上にある「からし酢」。これをダバダバ掛けると、餡の甘さが中和され、爽やかな口当たりになる。 白さが特徴の細目の揚げ麺は、時間が経ってもパリパリとした食感が失われず、最後まで美味しく食べられた。トッピングのチャーシューの独特な味わいも特徴的だった。 2014年3月22日ブログより引用、是非ブログもご覧ください。 yakitan.info/archives/imuraya

客席は4人掛けのテーブルが6卓ほどで先客は一人。壁のメニューには焼きそばの文字が見事に並んでいる。 玉子入りの並を注文。焼きそばを調理する鉄板台は、正面が通りに面したガラス張りになっていて、旦那さんが大量に炒める様子が外からも伺える。 ５分ほどで目玉焼きの乗った焼きそばが運ばれてきた。麺は中細で柔らか目だ。具はキャベツとモヤシのみ。良く加熱され、クタッとした感じに仕上がっている。トッピングは紅生姜の微塵切りに目玉焼き。純正ラードを使っているらしいが割とあっさりめの風味だ。甘目のソースに野菜の甘みも加わって円やかな味わいである。 目玉焼きを箸で突くと、崩れた黄身が焼きそばにトローンと絡みつく。麺と一緒に頬張るとコクが増してさらに美味しくなった。ちょっと値段が高いかなと感じたがその分ボリュームもある。また鉄板でしっかり炒められていたので最後まで熱々で食べることができた。 2014年3月22日ブログより引用、是非ブログもご覧ください。 yakitan.info/archives/kamiya_s...

谷野食堂は製麺所兼食堂だ。以前『秘密のケンミンSHOW』というテレビ番組で取り上げられた店のひとつである。 注文したのは名物のスヤキ（大）。ソースなどで味付けられておらず、文字通り麺と具を炒めただけの焼きそばである。麺は中細で少し柔らかめ。見た目は少なそうに感じたのだが、大盛なので実際はかなりボリュームがあった。具はモヤシと小口切りされた青ネギのみ。全体的にしっかりと炒められてドライな感じに仕上がっている。 そのまま食べてみるとラードの風味は感じるが下味はほとんどついていない。ここで客自身が卓上にある好みの調味料で味付けするという寸法だ。コショウや醤油を選ぶ人もいるらしいが、とりあえず定石通りソースを掛ける。おー、これは美味い。かなり酸味の効いた辛口のソースが麺と具に絡んで刺激的な味わいになる。ところどころ焦げた麺も香ばしく良いアクセントになって美味い。 シンプルなスヤキとスタッフの人柄、飾り気は無いがどちらも味わい深いお店だった。 2014年3月22日ブログより引用、是非ブログもご覧ください。 yakitan.info/archives/tanino

私が以前訪問したのは、堺筋本町店。 すでに閉店してしまったが、大好きなお店だったので、姉妹店である大阪駅前第2ビル店のかわら版にて堺筋本町店訪問時に感じた「水卜」のオススメポイントを紹介させてもらいます。 店長さんに「お腹空いているんですけど、定食にするのと、ソースと塩の両方、どちらがオススメです？」と訊いたら「ソースと塩ですね」との答え。素直に従いぽちっとな。 まずはソース焼きそば。麺は中太平打ちの自家製生麺を使用。一緒に炒められている具は豚肉とキャベツ、モヤシ。なんとコンニャクも。目玉焼きと長ネギ削ぎ切りをトッピングで。味付けは甘口のソース。 自家製麺がさすがに美味しい。生麺を売りにした新店が増えているが、こちらは特に太さが絶妙だ。モチモチ感を出しながら、提供時間も考慮したギリギリの太さ。 塩はイカエビタコ入りにしておいた。塩ダレは甘味が強めで、そこにコショウが効いている。魚介の風味はやっぱりサバなのかな。シーフードはタコが入っている点が関西っぽい。塩ダレも美味しいなあ。 2017年10月25日ブログより引用、是非ブログもご覧ください。 yakitan.info/archives/yakisoba...

注文したのはミックスの塩焼きそば。 カウンターの天板に鉄板が設えられていのだが、一人分ずつ仕切られているのが面白い。隣の人の焼きそばと混ざらないようにという気遣いなのだろう。しばらくして出来立ての焼きそばがチリトリで運ばれてきて、その鉄板に置かれた。 麺は中太の生麺。ミックスということで、豚肉・イカ・エビが入っており、野菜はキャベツとモヤシが使われていた。 味付けの塩ダレは程よい塩梅で麺の美味しさをダイレクトに味わえる。釜あげ麺は茹でたあとに水で締めているため、モチモチに加えてツルツルとした食感だ。エビは尾っぽ付きのが一尾だけだが、これが柔らかくて美味しい。イカも厚みのある切り身で食べ応えがあった。 鉄板は熱々。そのため最後まで熱いままの焼きそばを味わえる。ただし、時間が経つと焼きそばの下の方が段々と焦げてゆく。目玉焼きもせっかくの半熟が固まってしまうので、のんびりしすぎは禁物だ。期待以上にとても美味しい焼きそばだった。しかも安い。 2017年10月4日ブログより引用、是非ブログもご覧ください。 yakitan.info/archives/teppan-g...

『ソースと麺を選べる焼きそば』が売りの人気店だ。麺はオリジナルの極太麺＝やん麺の他、普通麺、細麺、うどん麺が用意されている。ソースは全国各地から随時集めており、お店のホームページによると現在77銘柄、106種類のソースが用意されているらしい。 初めてなので、豚焼きそばを「やん麺」＆「ヘルメスソース」＝お店の基本ソースで注文。まずざく切りキャベツを蒸し焼きにし、豚バラを鉄板上で切り分けてそれと炒める。さらに麺を投入して混ぜ炒め、ソースで味付けしてさらに焼いて出来上がり。チリトリで目の前の鉄板に運ばれてきた。 やん麺は平打ちの太麺でシコシコした食感。ヘルメスソースは甘口。キャベツは歯応えが、豚肉は旨味がある。オーソドックスな注文なのでオーソドックスな焼きそばだが無難に美味しい。太麺に甘口ソース、これぞ大阪の焼きそばといった味わいだ。勿論、ビールにも合う。 清々しい接客で気持ちよい店だった。今度は別の組み合わせを試してみよう。 2014年3月22日ブログより引用、是非ブログもご覧ください。 yakitan.info/archives/yan