大変美味しくクラシックなスリランカのワンプレートメシを食べられます。チキンカレーは、カレーというより煮込み、おかずの類ですね。カレーソースがじゃぶじゃぶと、という感じではなくペースト状にチキンの周りにくっついている感じ。クローブやスターアニスでしょうか、オリエンタルな香りがいいかんじです。豆カレーは鼻を抜ける豆の香りとココナッツがたまらぬ美味さ。や、大変においしいパリップです。「かぼちゃカレー」はワッタッカー（シンハラ語のカボチャ）です。黒い色に反して甘く、深い味。粘度はかなり高くこれも煮物の類という方がしっくりくるんじゃないでしょうか。モルディブフィッシュの旨味でスプーン止まらず。 hapi3.net/20210223_curry

「スリマンガラム」の「マトン カリ ドーサ」はお肉幸せ追求挽肉スペシャルとでも名付けたくなる感じの、お肉ファーストというか肉旨をそのまま体現したというか。それも挽肉で。そういう料理です。柔らか厚めのドーサはふわふわとまるでお好み焼きのよう。それも山芋たっぷりのスペシャルなやつという感じです。（入っていません）そこにマトン、辛めに仕上げた挽肉をのせてあります。粘りがあってしっとりしたふかふかドーサの土台にばしっと辛くてがちんと輪郭線の太い男前な調味を施したマトンキーマがダーっと敷き詰められています。 hapi3.net/20210217_curry

東金の国道沿い、ロードサイドにある小さなタイ料理店。グリーンカレー（ゲーンキヤオワーン）がついたガパオ炒めかけごはん（パッカパオラーカオ）のセットです。ゲーンキヤオワーンはバイマックルーの香りの強さと甘味、辛さ、ココナツミルクのまろやかさのバランスが抜群で、完全にクセになるやつです。ナスや鶏胸肉の具材たちは素材の甘みがじわりと引き出されていて大いに感心。たけのこはかなり細切りにしてあってクセもなく。これはいいグリーンカレーだねえ。とてもいい。 hapi3.net/20210207_curry

経堂にある新しいタイプのネパール料理のお店。ランチも夜のコースも、いけば必ず打ちのめされる。ネパールの定食と表現されることが多い『ダルバート』は、全体での完成度が高く一つ一つを味わっても隙がないのですが、最後にやってくる体験の総合的な感覚においてすごくまとまりを感じます。規格外という言い方くらいしか思いつかないので、ぜひ行ってみて欲しい。 さらには、初夏くらいのイメージでこの店の２階にスパイスショップが開くとのこと。すごく楽しみです。 hapi3.net/20210629_curry

この錦糸町という場所にあってさえ特異点的存在感は大きなものがある、そんな「アジアカレーハウス」。バングラデシュスタイルのビリヤニは、ぱらりではなくしっとりちょい辛の薄茶色のごはん。マトンがずいぶんたくさん入っていますねえ。もちろん口の中を切りそうな鋭いエッヂの骨つき。それに豆の煮込み汁とチキンカレーがついてきます。チキンカレーもかなりいい。鶏のうまみを目一杯楽しめるシンプルだけど奥深いひと皿。 hapi3.net/20210110_curry

ここのカレーラーメンはカレーではないです。「カレーライス」味に寄せてこない。ラーメンで一時代を築いた店主であるのにラーメン屋のカレー、ラーメンのおまけのカレーではない、ちゃんとしたオリジナリティあるおいしいカレーを作ってそこにカレー屋が隠し芸で作るラーメンではない本物のラーメンもあって、それがどちらにも偏らずにメニューに混在。レギュラーのカレーソースは黒々光る焙煎深いもの。香り良く旨味、酸味甘さがバランス良く混在していて、そこに渾身のラーメンスープが入って完成となる特別なカレーソースです。甘味の印象と深く焙煎された玉ねぎから欧風カレーに近いニュアンスを感じる人もいるかもしれないと感じます。 hapi3.net/20210106_curry

「ビスミッラーパンジャビダバ」という屋号のパキスタン食堂。マトンプラオは、マトンがすごいうまいんです。肉の食感がコーンビーフのように繊維でするっとばらけてあっと驚く舌触り、口当たりなんです。骨に接する部分など（当然骨つきです）美しいピンク色に仕上がっており、震えが走ります。こりゃあお肉、素晴らしい扱いだ。そしてもう一度あっと驚く甘いニンジン。うむ、グラッセというわけか。これがどうにもいいアクセントで破綻がないのがすごいです。全体で言うとちょいと辛めに仕立ててあって食欲がどんどん湧いてくるいい感じのやつです。 hapi3.net/20201215_curry

喫茶店風の店でいい感じに昔風で腰が落ち着く好きな雰囲気です。メニューにはチキン、ポーク、ビーフ、シュリンプなどがラインナップ。焼きカレー、カツカレーなども揃う様子。ビーフカレーは甘口、辛口、そういう言い方よりも旨口という言い方をしたくなる味わいの、やさしくおいしいカレーライス。しゃばしゃばととろとろのあいだにある、ふるふるとでも言えそうな粘度と食感。玉ねぎ焙煎とビーフの旨味がカレーソースに濃厚に溶け出していて、舌をがっちりと掴んで離さない力強さと優しさがあります。ビーフカレーは舌で体感する辛さははそれほど強くなくて、旨みの上に辛さが少し乗っている感じ。大変においしい。 hapi3.net/20210726_curry

高崎。北陸新幹線のガード脇に位置する懐かしきカレーハウス業態。1983年の創業。そろそろ40年に届こうかという歴史。「チーズハンバーグカレー」はうれしくなる「無駄にデカイ」ハンバーグ（笑）皿の上にまずごはん、その上に焼きチーズ、次にハンバーグ、そして最後にカレーソースという順番でレイヤードされています。カレーソース、良いね。多分昔からこの味で、そのままそれが現代までやってきたのあろうこの感じ。甘辛いクラシックカレーアンドライスの味ですねこれは。こういうのが食べたかったんだ。ハンバーグは柔らかくて家庭的な感じ。ごはんも、カレーソースもどれも盛りがよくて、食べても食べてもなくならない（笑） hapi3.net/20210620_curry

「シタールランチセット」南インド風ベジタブルカレーとバターチキンカレーを選択。ごはんが日本米とバスマティライスがチョイス可能。シタールの「バターチキンカレー」は、飲めるカレー、シチューのような特別感あふれるもの。「南インド風野菜カレー」は野菜本来の旨味や甘さをスパイスが上手にコントロールしていて、野菜がもともと持っている甘さをだらだらと過剰に皿の中に広げすぎずに、いい塩梅で塩とスパイスでまとめて、すっきりと仕上げてあります。タンドリンゴという冬限定のデザートは、タンドール窯で蒸し焼きにしたリンゴをシタールの野生黒蜂蜜で漬け込んで、それにアイスクリームを添えてある、美味しいやつ。秋冬が待ち遠しい。 hapi3.net/20210219_curry

千葉、稲毛にもう30年以上の歴史を刻む有名店。おすすめは「チキンセット」で、内容組み合わせや追加によってはソースポットが4つを越える数がついてきて圧倒される。ちなみに、まだ食べていないんですけど、ひじきを使ったドライカレーは絶対食べねばと密かに決めています。 レジ横ではお店の味が楽しめる店内で製造されたレトルトカレーも販売されています。 hapi3.net/20210628_curry

幡ヶ谷のレジェンドカレーライスレストラン。今ではなかなか見かけなくなってしまった「カレーハウス」という営業形態で長くやってらっしゃる、創業が1975年という老舗店。チキン、ビーフ、ポークと3種用意されるカレーはカレーソース自体の味と作りが別となる凝ったやり方。チキンはシャープな辛口、ビーフはデミグラス系、ポークは昔ながらの甘く濃くどこかラード的な匂いが懐かしさを誘うもの。どれもおいしくて選び難いんですが、長く通ううちにわたしのベストチョイスになったのは、「エッグ入りポークチキン」。ポークカレーとチキンカレーのあいがけでゆで卵が入るメニュー。 hapi3.net/20210528_curry

小岩、フラワーロードの奥に昔からあるこのネパールレストラン。 この日は「ネパールランチセット」をお願いしました。メインはたまねぎを真ん中に丸ごと据えた愛嬌のあるカレー。豆や野菜がたくさんの種類で入っています。これは楽しいし、とてもおいしいんです。味の様々なミックスで食べ進むごとに変化が出てとても楽しいと感じさせてくれます。タルカリ（ネパールのおかず）なんか、ちょっと西洋料理のニュアンスまで感じる洗練があるすごいものでした。どの料理もしゃんとしたいい料理で手がかかっていて自分の店の味を持っていると感じます。食堂ではなくレストランとして長くやってきている経験と矜持を感じさせるお店です。 hapi3.net/20210623_curry

ここは、チェーンカレー店の中で一番日本人のカレーライス感を表現できているのではないか、と思っているお店。東京下町ローカルの小さなチェーンですが、その芯は強く、正しく昭和以降のニッポンのカレーを念頭に作り続けていると感じます。まず、いつでも熱々なのがいい。いいんだよなあ。ごはんも、カレーソースも熱々なんです。それで、ごはんがとてもいい。パリッと炊けていてちゃんとごはんの味と香りがして、おいしいのです。すごく大事。そのおいしいごはんに正しく王道のカレーがかかるわけで、意外と欲しても手に入らないんですよ、こういうカレーライスは。「スタミナカレー」はうまいしボリュームありです。 hapi3.net/20210415_curry

松屋グループのなかのカレー専門チェーン店、「マイカリー食堂」。期間限定カレーがどんどん入れ変わっていきます。「プーパッポンカリー」にはちゃんと渡り蟹のの半身が入っている驚きのひと皿。もともとプーパッポンカリーはプー（カニ）パッ（炒め）ポン（粉）カリーなので、ココナッツミルクは入るもののあまり難しい味にはなっていないという構造で、それゆえにタイ旅行に行く日本人に大人気のメニューなんですね。カニの風味が強く満足感も高いし、これはいいと思う。カレー粉味なので福神漬けも違和感なしでこりゃあなかなかおもしろい。狙いも落とし所もうまいところにあってそれがきちんと成功していると感じます。 hapi3.net/20210416_curry

秋葉原にあるインドネシアスタイルのカフェレストラン。お店は小さなテラスまで店頭についている、天井が高くて居心地よいハコでした。「ナシチャンプルー」はインドネシアのお好み定食。インドネシアのフライドチキン、アヤムゴレンが大きな存在感を出しています。甘酸っぱいソースがかかっています。揚げ春巻きにはオーロラソース的なものがかかっています。青菜の炒め物には甘いピーナッツソース、ガドガド。これぞインドネシアのカレーとも言えるソト（汁）アヤム（鶏）もつきます。 hapi3.net/20210521_curry

店のインテリア、エクステリアはシンプルで好ましいもの。店内インド色はあまり強くなくモダンなレストランそのもの。チキンレンダンカレー、ココナッツミルクが土台になっているようでまろやか、濃厚。そこにカシューナッツとたっぷりのチキンが入ります。カレーというよりもチキンの料理として成立している感がある料理です。グレイヴィはあくまでチキンを引き立てる繋ぎの役割、そんなふうにもとれるひと皿。それくらいお肉がたくさん入るんですよ。レモングラスやバイマックルー的な爽やかな香りも感じられます。ここらへんはタイ料理とのフュージョン的な部分も見られる面白さ。レンダン自体はマレー料理。その融合が面白い店。 hapi3.net/20210316_curry

期間限定らしいのですけど金曜日の日替わりカレーは、「昭和35年のカシミールカレー」。カシミールカレーはわたしの愛するコルマカレーのちょうど背中合わせのような立ち位置と味のものすごく辛いサラサラのカレー。色は現在のカシミールの黒までいかずの茶褐色。香りにパンチ感じるのはガーリックからかな。レギュラーよりそこらへんの香りが前に立つ感があります。ダイナミックな骨つきのチキンが入り、ジャガイモの甘みが際立ちます。これは舌休めにちょうどいい。添えられた甘酸っぱいごぼうがまたよく合うのよね。タンドリーチキンはボリュームがすごく、サラダもついてやはりセットはお得感が強く出るなあ、と改めて思います。 hapi3.net/20210430_curry

浅草の名店サウスパークの支店です。小さなカウンターに3席とテーブルが5席ほどで落ち着く雰囲気のお店です。「フィッシュカレーミールス」をオーダー。フィッシュカレーは酸味弾ける爽やかさ。魚は大きな角切りのカジキマグロらしきものです。こりゃうまいな。 全体的に酸味と香りが印象に残る爽やかなイメージの料理でありました。とても良いものです。近隣店よりほんの少し高い値段帯、と思う人も食べてみれば安いと言わざるを得ないでしょう。ランチではビリヤニが定番。しかも３種から選べます。 hapi3.net/20210714_curry

店内メニューにはないお弁当がラインナップされていて、それが大のお気に入り。C弁当。どうにも抵抗しがたい魅力があるのです。大変にくせになるおいしさで、なかなか他の店で代替えが効かない。ご飯の上、4分の3に敷き詰められたキーマカレー。残りの4分の1の部分にサラダが乗ります。基本はキャベツスライスで、他に少々色気のための野菜が刻まれたもの。ここに甘いドレッシングがかけられるのですが、そのドレッシングが下に敷かれたご飯に染みてそこをつたってカレーの下にも滲み出ていくわけです。このドレッシングが染みたご飯とカレーとを一緒に食べるのが、これがもう大変においしいわけですよ。もちろんサラダ部分をカレーと一緒に食べるのも良いものです。 hapi3.net/20210709_curry