前島密の胸像(郵便発祥の地)
店舗情報
歴史散歩マイスター
2021/12/14
1871(明治4)年に東京と大阪の間で官営の郵便事業が開始されました。これが日本の近代的郵便制度の始まりとされています。 創設したのは,1円切手の図柄の人物として知られる前島密(ひそか)です。彼は,1870(明治3)年に駅逓権正(えきていごんのかみ)に就任すると郵便制度調査のためイギリスに渡り,翌年,帰国後すぐに近代的な郵便制度の創設に着手しました。「郵便」という言葉をはじめ「郵便切手」,「葉書」などの用語は彼が選び出したものです。 飛脚制度に代わって設けられた郵便制度は,国による管理のもと全国一律の料金で文書を届けるという画期的なシステムでした。郵便制度が開始された時,東京には通信・郵便事務を統括する中央機関として駅逓司(えきていし)が置かれ,現在の郵便局にあたる郵便役所が東京・京都・大阪の3都市に,それらを結ぶ街道の宿駅には62ヶ所の郵便取扱所が設置されました。日本橋郵便局のあるあたりは,駅逓司と東京郵便役所が置かれたところです。 前島密の胸像は,1962(昭和37)に郵便創業90周年を記念して設けられました。
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