暗闇で真っ赤に光る提灯が、それこそだるまが浮かんでいるように様に見える。中に入ると、パァァッと、トンネルを潜り抜けたかのような眩しさの後には、赤青黄緑の極彩色と人々の声が押し寄せた。１５人ほどが座れるカウンターにはビッシリと客が並び、それぞれ酒を飲っている。 まずは『アジフライ』。デカい！タップリとそれにソースをカケてあげる。ふわりとした白身と丁寧に揚げられたサックリ衣が相まって本当においしい。付け添えの野菜が大盛りなのもまた嬉しい。 次は『牛もつ煮込み』。ンまいッ!! モツは蕩けるように柔らかいのに対して、野菜はある程度の食感を残すという手の込んだ味わい。やはり今までの経験上、女性だけで快活に切り盛りしている酒場の料理は、必ずおいしいということがまた証明された。 酒も料理も、そして女性たちも最高だ。これは、恐ろしいくらい長居してしまう酒場だ……。 （新型コロナウイルス感染拡大により、酒類の販売を一時的に中止していたり、営業時間・定休日などが記載と異なる場合があります。） [著者]味論 saka-navi.com/archives/30121