綿安酒店
酒店・酒屋
17:00〜21:30
定休日:-
綿安酒店
わたやすさけてん
酒店・酒屋
17:00〜21:30
定休日:-
酒場ナビ
2021/11/5
店前の通りは閑静な住宅街であったが、店の中では数名の先輩方が既に酒と会話を嗜み食らっていた。 店の中はめちゃくちゃ渋い。カウンターは〝元の色〟などまるで想像がつかない使い込まれている。 ここは角打ちではあるのだが料理が素晴らしい。『牡蠣酢』は、九条ネギに紅葉おろしが盛られた上品な仕上がり。まず口に入れると甘味が走り、 続けていやらしくない酢の酸味が口腔に浸透する。シャシャリリと大根おろしとネギの歯触りが絶妙の食感を形成する。最後は喉に残る紅葉おろしの妙辛が、舌と脳を結ぶ神経間で〝今、うまい牡蠣を食べた〟とシナプスが強烈に伝導して記憶へと焼き付けてくれる。 『レバ焼き』は〝さくッ〟と、前歯から音が鳴るような新鮮な歯ごたえの衝撃から始まり、甘辛い醤油の旨味がビタビタに舌と絡むと、ため息さえつくレバの滋味を感じることができるのだ。 (2021年4月の緊急事態宣言以前に取材したものです。現在の営業状況は各店にお問い合わせください。) [著者]味論 saka-navi.com/archives/24693
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