西村吉象堂
京都市 中京区役所
2024/1/23
三条柳馬場通りを東に進んだところに、「西村吉象堂」はあります。西村吉象堂は、祖父の西村吉蔵(きちぞう)さんが大正13(1924)年に京都の老舗漆器店「象彦」から独立し、店名を「象彦」の「象」と吉蔵氏の「吉」から名付けたことに始まります。主に漆器や工芸品を扱い、販売だけでなく漆器のオーダーメイドや修理も行っています。 現在3代目の西村祐一さんは、平成5(1993)年からお店を受け継がれ、30年ほどになります。西村さんは後継者となる以前は横浜の百貨店に就職されていたため、様々な商品を目にし、商売やものづくりについて学ぶ機会がありました。その後、「家業を本格的に継ぐ前に、漆器についてより知りたい」という思いから、京都市産業技術研究所の後継者育成制度を活用し、漆を塗る前の下地から漆に描く蒔絵までの工程を学ばれました。この経験について西村さんは「漆器について学んだことで、職人さんの苦労を理解しつつ、的確にお客様の要望を伝えることができる」と話され、作り手・買い手の両方からの信頼を大切にされています。 西村吉象堂が扱う「漆(うるし)」とは、木から採れる樹液のことで、天然塗料の1つです。この漆は、1度にとれる量が少量であるため、国内産も少なく、とても貴重なものとされています。西村さんは「漆塗りでしか出せない雰囲気と艶(つや)」があり、長く使うことで色味や質感の変化、味が楽しめるところが漆の魅力だと語られました。そして、「伝統産業品は、環境に優しい作り方をしていて、修理すれば1つのものを何度でも長く利用できるところがSDGsに適している」と考えておられます・・・ 気になる記事の続き及び店主 西村 祐一(にしむら ゆういち)様からのメッセージは、以下より中京区役所HP内の中京区応援サイト「なかなか中京」をご覧ください。 city.kyoto.lg.jp/nakagyo/page/... ※令和5年11月22日時点の内容です。