旧李王家東京邸(赤坂プリンスクラシックハウス)
店舗情報
歴史散歩マイスター
2021/12/14
東京メトロ永田町駅から0分の東京ガーデンテラス紀尾井町。 そこにある「赤坂プリンスクラシックハウス」は,朝鮮の李(り)王家東京邸として1930(昭和5)に建てられたものです。 大韓帝国(1897・明治30年から朝鮮は「大韓帝国」を国号としています)最後の皇帝純宗(じゅんそう)の皇太子だった李垠は,その妻方子(まさこ)とこの邸宅で暮らしていました。 李垠は,1907(明治40)年,10歳のときに留学の名目で来日しました。 1910(明治43)年の日韓併合によって父・純宗らとともに,朝鮮王族として日本の皇族に準じる待遇を受けるようになります。 その後,陸軍中央幼年学校や陸軍士官学校で学び,太平洋戦争中には陸軍中将,軍事参議官にもなっています。 梨本宮守正(なしもとのみやもりまさ)の第一王女方子と結婚したのは1920(大正9)年のことで,「日鮮融和」「内鮮一体」を標榜する日本政府の政略によるものといいます。 塔屋付の鉄筋コンクリート造一部木造2階建ての邸宅は,宮内省内匠寮(たくみりょう)の設計で,外観は窓や正面車寄せにみられるアーチを特徴とするイギリスのチュダー様式を基調としています。
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