聖路加国際病院
店舗情報
歴史散歩マイスター
2021/11/24
聖路加国際病院は,1917(大正6)年に改称される以前は「聖路加病院」といいました。開院されたのは1901(明治34)年,場所はかつての築地外国人居留地37番にあたります。 ここには,もともと健康社築地病院というキリスト教系の病院があり,指紋研究で知られるヘンリー・フォールズも勤務していました。フォールズが1886(明治19)年に帰国すると病院はしだいに廃れ,1899(明治32)年に築地の外国人居留地が廃止されると病院も閉鎖されます。 その建物を買い取り,そこに新たに聖路加病院を開院したのが,アメリカ聖公会が日本に派遣した宣教師で医師のルドルフ・B・トイスラーです。病院の建物は,はじめは小さな木造家屋でしたが,その後皇室や大隈重信らの後援,三井・三菱などからの献金を受けて発展し,敷地は旧居留地のほぼ南半分を占めるまでになりました。 聖路加国際大学の旧館は,1923(大正12)年の関東大震災で病院の建物が倒壊した後,駐日アメリカ大使公邸を設計したチェコ出身の建築家アントニン・レイモンドの設計により1933(昭和8)年に再建されたものです。
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