万延元年遣米使節記念碑
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歴史散歩マイスター
2021/11/24
1860(安政7)年の2月,日米修好通商条約の批准書交換のため,外国奉行・新見正興(しんみまさおき)を正使とする使節団がアメリカ軍艦ポーハタン号に乗船してアメリカに向かいました。この使節が「万延元年遣米使節」と呼ばれています。 このとき遣米使節団を護衛するという名目で太平洋を横断し,アメリカ(サンフランシスコ)に渡ったのが勝海舟を艦長とする咸臨丸でした。使節団一行がワシントンに到着したのは同年(万延元年)5月,新見正興らはそこでブキャナン大統領に謁見し,国務長官との間で批准書を交換しました。 記念碑は,日米修好通商条約が批准されて100年目にあたる1960(昭和35)年に「日米修好通商百年記念行事運営会」によって建てられたものです。ちょうどペリーの像と向かい合うかたちになっていますが、なぜ芝公園内に建てられたのかは不明です。 また,ブキャナン大統領から使節団に贈られた大統領の肖像入りの金時計とメダルは外交史料館に所蔵されていて,特別展などで公開展示されます。
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