瀬戸岡古墳群
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歴史散歩マイスター
2021/11/24
平井川を見下ろす河岸段丘上の 半径約150mの範囲に,約50基の小規模な円墳が造られていました。これらは瀬戸岡(せどおか)古墳群と呼ばれています。 築造時期は7世紀中頃~8世紀前半と考えられ,河原石を積み上げた低い墳丘と,河原石でつくった半地下式の横穴式石室(「竪穴式石室的横穴式石室」と呼ばれています)をもっていました。このような特殊な構造は,朝鮮半島の高句麗で造られていた積石塚と共通していて,瀬戸岡古墳群と高句麗系の渡来人との関連が想定されています。 古墳群の一部は,国道411号線の西側「瀬戸岡歴史環境保全地域」内に保存されていますが,現在,それらの墳丘を見ることはできません。所々に見られる石積みは,耕作に邪魔になっていた河原石を積み上げたものだそうです。 「1号墳」(現,32号墳)の石室は移設され,小金井市の「江戸東京たてもの園」(小金井市桜町3-7-1)内の屋外に展示されているので,石室内部の形状はこれで確認することができます。また、現地(瀬戸岡791)にも「7号墳」の石室が保存されていて見学できます。
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